盗聴器・盗撮器対策入門
更新:2009/ 5/6
【SECTION:1】盗聴の手法は??
盗聴にはいくつかの手法があります。
- 直接式 …… 相手の隣の部屋に住むなどして、音声を直接聞き取る方法。
- 有線式 …… 相手の部屋に小型マイクを設置し、そこから配線を引っ張って音声を聞き取る方法。
- 電波式 …… 相手の部屋に電波式の盗聴器を設置し、離れたところから受信機で音声を聞き取る方法。
実は盗聴の手法としては、直接相手の隣に住むというのは一番確実な方法です。単なる会話の音声だけでなく、それ以外の生活に付随する情報などから総合してもっと重要な情報を類推することも可能だからです。情報収集の範疇を超えたストーカー行為目的の人間にはまさしくうってつけの方法といえますが、反面、相手に見つかりやすいなどの危険もあります。 2. の有線式にしてもモニター環境を相手の生活環境に近いところに設置して、そこまで配線を引っ張るかしなければいけないわけですから、発見される危険度は相変わらず高いと言えます。こうした理由と、使用に伴う罪悪感の少なさから、電波式の盗聴システムの需要と供給が伸び続けているものと思われます。もっとも、電波式の場合、相手の部屋の内部に何らかのかたちで設置しないといけないわけですから、そのときに発見される危険性はあります。しかし最近の盗聴器はマイクの性能もアップしていますから部屋の外からでも使おうと思えば使えますし、実はそれ以外の方法で簡単に部屋の中に設置することが可能なのです。
実は電波式盗聴器の種類は実に多岐にわたります。テレビドラマなどで時折見かけるような、マイクに電池、送信機が1セットになった「黒くて小さな箱」タイプが相変わらず主流ですが、最近は技術革新が進み、最初から盗聴器が仕込んである事務用電卓やデジタル式の置時計、さらにはコンセントタップまでも存在します。こうしたカムフラージュタイプですと、相手に怪しまれずに割合簡単に設置することが可能なわけです。
驚くべきことに、これらはいずれも電卓は電卓として、時計は時計として、コンセントタップはコンセントタップとして、マウスはマウスとしてそれぞれの役目をちゃんと果たします。デザインも一見してそれとはわからないため、知らないうちに生活に入り込んでいる可能性がありますので注意が必要です。また最近は音声だけでなく動画を撮影できてしまうものも少なからず存在します。ただしこれらは回路が大がかりになり消費電力も増えるため、機材そのもののサイズも大きくなりますので、まだあまりポピュラーではありません。しかし、このジャンルの技術革新は日進月歩ですので、もはや目視による確認は限界を超えていると言ってもいいでしょう。電波式盗聴器に対しては、たとえ心当たりがなくても、発信されている電波を逆探知する手法をあらかじめ確立しておくことが重要だと言えます。
【SECTION:2】盗聴器発見器とは?
上で述べたように最近では様々な種類が流通している電波式の盗聴器ですが、これらのほとんどは、いずれも電波法に抵触しない範囲内で回路が設計されています。電波法では、免許を取らないで使用できる周波数帯が厳密に決められており、なおかつ出力(電波の強さ)にも取り決めがありますから、これらを超えた機械を使用することはおろか、販売するだけでも処罰の対象になってしまうからです。逆に言えば、そうした周波数のみをチェックすれば、大多数の盗聴器に対する対策はできてしまうということになります。
こうした電波式の盗聴器を発見するのには、盗聴器が使っている周波数帯のみを対象にした専用機として「盗聴器発見器」というものがあります。
「盗聴器発見器」には、表示方法や基本的な受信部の受信感度などによって、安いものは数千円から高いものは数万円するものまで各種あります。大きく2つに分かれ、盗聴器が発する電波の周波数をもとに、アラームとLEDで知らせる簡易的なもの。これには、女性がカバンから取り出しても違和感のないものもあります。また、もうひとつが盗聴器が使用する周波数をサーチすることで、盗聴されている内容を実際に聞き出すことで探知するものがあります。これらは盗聴器発見にだけ機能を絞り込んでいますから、性能が高い高価なものでも使い方が単純で覚えやすく、メンテナンスも容易というメリットがあります。
まず簡易的なものであれば下記のような種類があります。
周波数をキャッチし、アラームとLEDで知らせる機能のため、反応したからといって、確実に盗聴器が仕掛けられているとは限りません。あくまでもその周波数帯の電波が探知している場所に飛んでいるかどうかの確認になります。確実に盗聴されているかどうかを確認し、盗聴器を見つけ出したいということであれば、あらかじめ下記のような専門的に作られた上位機種をお求めいただくほうが確実です。
サーチ機能を利用することにより、盗聴器の周波数帯の電波を自動で探知し、盗聴がされている場合は、その盗聴器が集音している音声をリアルタイムで流します。ですので、仕掛けられているであろう怪しい場所に近づき、会話をしたり、壁を叩くなどをすれば、よりはっきりと音声を確認し、場所を特定することも可能です。
番外編として、あらゆる周波数がキャッチできるワイドバンドレシーバーを使用するという手法があります。
ワイドバンドレシーバーとは、ふつうのラジオよりもよりたくさんの広い周波数の電波を無差別に聞くことができる、いわば「ラジオの親分」みたいな機械なのですが、最近のワイドバンドレシーバーは受信性能も格段にアップしており、また、盗聴器が使用する周波数のみを重点的にサーチする「盗聴器発見モード」を備えている機種も多いですから、最初からこれを選ぶというのも手です。先に述べた電波法を完全に無視した独自設計の盗聴器に対応するにはこれしかありませんから、完全を期するならこれを使うしかありません。
ですが、これらは盗聴器発見以外の余計な機能が多すぎていて使いづらい面が多く、初心者にはお勧めしづらいという欠点があります。反面、いろいろな周波数を受信できますから、飛行機の管制塔とのやりとりを受信して愉しんだり、防災に役立てるといった、単なる盗聴発見以外のことに使うこともできます。ある程度使い道が思い浮かぶ人には魅力的な道具なワケですね。
具体的な比較に関しては、こちらの「盗聴器発見機比較表」をご覧ください。
それでは、次に盗聴器発見器の使い方をご説明します。
【SECTION:3】盗聴器発見器の使い方
ワイドバンドレシーバーや盗聴器発見器は、すぐに発見した場所を教えてくれるわけではありません。これらはあくまでも発見した盗聴電波の強さ(や、機種によっては盗聴されている内容)を知らせてくれるにすぎませんから、場所を特定するには複数の場所からチェックして電波の強さの違いを比べて場所を推理していく必要があります。ただ反応したと言うだけでは関係ない機器の電波を拾った可能性もありますから、注意が必要です。
一般家庭に盗聴器が仕掛けられている場所としては、、、
- 保安器 (屋外にあるヒューズの入った電話機の装置)
- ローゼット (電話機と交換機をつなぐ端子)
- 家具や装飾品 (時計・万年筆・ぬいぐるみなど)
- コンセント
- エアコン
- テレビ、ステレオ、そのリモコンなど
このような場所に盗聴器が仕掛けられていることがありますので、こうしたところを重点的に探してみると割合に簡単に見つかるかもしれません。特に新生活が始まる時期はマンションやアパートの引越しが多い時期です。前の住人やその他様々な見知らぬ人間が関わる時には注意が必要です。そのため全く気づかずに過ごしてしまう方もいます。危機管理を持って対策を立てることが大切となります。そしてもし発見した場合は、その場ですぐに取り外したりせずに、現況を保存するか証拠写真を撮るとかしてから警察に相談されるといいでしょう。外して処分したあとに相談したりすると逆に怪しまれますから要注意です。
【SECTION:4】盗聴被害に遭わないための対策
もはや盗聴は日常的に行われている行為と言ってもいいでしょう。それは心当たりのあるなしとはまったく関係がありません。ですから自分のことは自分で身を守るしかありません。まずは自分で出来る護衛策から対策を立てましょう。
- あまり親しくない人からプレゼントを貰わない (ぬいぐるみや時計などは要注意です)
- 不審な来客を自分の部屋に入れない (偽の電気工事業者や消火器の調査などと偽って侵入するケースもある)
- あまり家の電話のコードレス電話で大事な話はしない(コードレス電話の会話はわりと簡単に盗聴できてしまいます)
- 引越しの際には必ずチェックする (前の住人を盗聴していた可能性がありうるため)
- 定期的に盗聴器発見器で調査する。
最後にひとつだけ忠告を。実は盗聴器発見器では発見できないタイプの電波式盗聴器というものが存在します。それは携帯電話を使用した盗聴器です。最近はPHSやプリペイドカード式の携帯電話を盗聴器に変えるアタッチメントが市販されているのを見かけるようになってきました。これらは盗聴した音声をあくまでも携帯電話の会話音声として発信しますので、電波法には触れませんし盗聴器発見器でも発見しにくくなっています。まだあまり普及はしていませんので一概には言えないのですが、極端に電波式の盗聴器だけに絞って対策をされるのは逆に危険だと言ってもいいでしょう。ですので、ある程度の自衛策をこうじて、それでもなお怪しいと感じられた場合は、迷うことなく専門の業者に相談されることをお勧めします。こうした業者は特殊なタイプの盗聴手段についても、発見するノウハウを持っていますし、発見したあとの対処方法についてもについてもいろいろと教えてくれますから頼りになると思います。
以上、けっして自分や道具を過信することなく、万全を期しましょう。
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