■小型カメラが上手く動かない時、どうする!?
小型カメラを使っていると、あれ?なんだか思い通りに動かない…という事があります。
小型カメラは精密機械ですので、ちょっとした事が原因で上手く動かなくなってしまうのですが実は故障ではない事が大半です。
今回は、小型カメラ専門店のアキバガレージが、長年培った経験の中から小型カメラでよくある症状とその対処方法を徹底解説!
もしかして故障?と思う前に、ぜひともこちらの内容と照らし合わせて確認してみてください!!
※対処法についての注意点
こちらに掲載した対処方法はあくまで当店で販売している小型カメラの仕様に基づき解説しています。当店で扱っていない他の販売店の商品につきましては、適応していない可能性がありますのでご注意ください。
小型カメラの場合、ほとんどの不具合症状の元となる原因が二つあります。
まったく関係ないのでは…?と思う症状でも、このふたつを見直すことで改善することがありますので、まずは以下の対処方法を確認してみましょう。
【microSDカードの相性問題(ブランド・規格・容量)】
小型カメラには「合うmicroSDカード」と「合わないmicroSDカード」があり、合わないmicroSDカードを使ってしまうと小型カメラが認識エラーを起こしたり、読み込んだとしても上手く動かない症状が発生します。合わない原因としては、「microSDカードのブランド」「規格」「容量」があります。
・ブランド…当店でオプション販売しているmicroSDカード以外ではSanDiskを推奨しています。小型カメラの場合、国内ブランド(キオクシア、エレコムなど)は逆に相性が悪い傾向です。
・規格→転送速度がクラス10のmicroSDカードを使用してください。クラス10以下だと転送速度不足で撮影が途中で止まったりする事があります。
・容量→小型カメラはそれぞれ対応容量の上限が定められています。上限よりも容量が大きいmicroSDカードは使用できませんのでよく確認してください。また、4K画質の小型カメラの場合は32GBのmicroSDカードに対応してい無い事があります。商品の仕様をよく確認して、64GB以上を使用してください。
当店ではオプション品に相性保証済みのmicroSDカードをご用意しておりますので、こうした症状が不安な方は小型カメラと一緒に買うのをおすすめします。
【microSDカードが劣化、故障している】
microSDカードは消耗品です。見た目は何も変わらないですが使えば使うほど摩耗・劣化していきます。また、使用方法や保管方法が雑だと故障もしてしまいます。例としてはPC接続時に正しい手順で抜かなかったり、温度・湿度が高い所で保管していると故障する可能性があります。
いつもと同じmicroSDカードだから関係ないよね…と思いがちですが、一概には言えないのでmicroSDカードを交換して見てください。
【挿入の場所、向きが合っているか確認】
小型カメラは仕様上、microSDカードスロット周りに隙間がある商品がある為、microSDカードを入れる場所を意外と間違えやすいです。誤って隙間にいれていないか、またmicroSDカードの向きを間違えて入れてしまわないように注意してください。
microSDカードを隙間に入れてしまったり向きを間違えて無理やり入れてしまうと、小型カメラが正常に動かないだけでなく、microSDカードが隙間に入って取れなくなってしまったり、破損してしまうことがあります。最悪小型カメラ本体のスロットが破損してしまう事も…microSDカードは挿入する際は、十分注意して挿入して下さい。
ポイントとしては、正しい場所・向きであれば大体スムーズに挿入できます。反対に間違っていると引っ掛かりがあったりするので、そういう場合は一旦取り出してちゃんと合っているか確認しましょう。
【しっかりと充電ができているか】
小型カメラを使う前は、できるだけ充電を確認・実施してから使用するのを推奨しています。特に買ってから初回の使用時は十分に充電ができていない事がほとんどなので、充電を十分に行ってから使用してください。また、他の家電製品と同じように使っていなくても自然放電で充電が減っていきます。使用期間が空いた場合もしっかりと充電をチェックしましょう。 小型カメラは一般家電よりもバッテリーが小さいため、充電残量によっては正常に動かない場合があります。
充電時間などに関する説明はどのメーカーも説明書や商品ページにほぼ記載されていますので、小型カメラを正しく使うためにも、自分の買った小型カメラの充電方法は把握しておいてください。
【急速充電用アダプタや付属品ではないケーブルを使っていないか】
小型カメラは急速充電充電用(出力目安:5V-2.1A以上)の電圧の高いUSB-ACアダプタには対応していません。急速充電用のアダプタを使用して充電を行うと、充電ランプが付いていても、実際はまったく充電できていないということが起こります。また、バッテリーの劣化や故障の原因にもなります。
小型カメラの充電では出力:2A以下のアダプタを使用するようにしてください。
また、商品の付属品ではない自前のケーブルを使うのもおすすめしません。ケーブルにも電圧や充電用、データ転送用などの規格がありますので小型カメラに合わないケーブルを使うと充電できない場合がありますので、商品に付属している充電ケーブルを使いましょう。
【コンセント以外から充電を行っていないか】
小型カメラによってはパソコンで充電できる機種とそうでない機種があります。また、パソコンは充電残量や本体の使用状況によって小型カメラ充電の電力供給を妨げる場合がある為、記載の充電時間で充電してもできていない事が多々あります。あくまでもスムーズ充電を完了させるなら家庭用主電源のコンセントからUSB-ACアダプタを使用して充電することをおすすめします。
また、充電にモバイルバッテリーを使う場合も注意が必要です。昨今のモバイルバッテリーはほとんどが急速充電対応もしくは専用なので、上記の説明の通り小型カメラに使用しても上手く充電ができない事があります。また規格によって相性が合わず全く充電ができない事もあります。
ここから不具合のパターン別に対処方法を説明していきます。
共通の対処法でも上手くいかない場合は、細かい設定や操作などが原因で発生している可能性があります。
各項目で自分の症状にあてはまる箇所をチェックしてみましょう。
・充電を確認する
小型カメラの電源が入らない場合はきちんと充電できていないケースが多いです。不具合症状でお預かりした際も、ただの充電不足だった…という事はよくあります。事前に充電を行ったか、急速充電用のACアダプタを使っていないか、コンセントから充電を行っているかなど、充電に関する点をチェックしましょう。詳しくは上記の充電に関する項目をご確認ください。
・microSDカードを確認する
操作ランプの点灯状況にもよりますが、小型カメラとmicroSDカードで相性によるエラーが発生している可能性があります。
小型カメラでmicroSDカードに関するエラーが発生した場合は、説明書に記載のランプ状態になるか、ランプが数回点滅して電源が切れてしまいます。
詳しくは上記のmicroSDカードに関する項目をご確認ください。
・ちゃんと操作ができているか確認する
ボタン操作の場合、短押しや2回押し、長押しで操作をする事になります。操作方法がちゃんとあっているか説明書と照らし合わせながらしっかりチェックしましょう。また、スライドスイッチの場合に多いのですが、録画録音の切り替えやWi-Fiオンオフの切り替えスイッチが間違っている事があります。正しい方になっているかも確認してください。
・充電ケーブルがしっかり差さっているか確認ください
小型カメラによっては商品や個体差によってケーブルの端子が若干緩いor固いものがあります。無理に力を入れすぎない程度で小型カメラに充電ケーブルをしっかり差し込んでください。
一部商品は端子がデータ通信用、充電用と分かれていることがありますので、ちゃんと充電用の端子に差し込んでいるかもご確認しましょう。また、冒頭の充電に関する項目もあわせてご確認ください。
・何度か接続を試してみる
小型カメラとパソコンを繋げた際、一度では接続できない場合が稀にありますが、ゆっくりと何度か繋ぎ直してみると改善することがあります。また、商品やPCの種類によってはすぐに認識されないことがります。すぐに抜かず、数十秒お待ちいただくと認識されることがありますのでそちらもご確認ください。
なお、認識しないからといって無理やりパソコンから抜くのは絶対にやめましょう。本体やmicroSDカードの故障の原因になります。しっかりと正しい手順を踏んで接続を外してください。
・別のUSBコネクタ、またはパソコンで試してみる
パソコン側の認識エラー、もしくはパソコンと小型カメラ同士の認識エラーの可能性がありますので、もし可能であれば別のパソコンで認識できるかどうかを試してください。特に最近のパソコンの場合、USBコネクタによっては最新の規格にしか対応していない場合がありますので一度チェックしましょう。
なお、小型カメラはどれもWindows対応です。Macには対応していませんのでMac関連のPCや他のOSソフトを使っている場合は認識しません。必ずWindowsのパソコンを使ってください。
・カードリーダーを使ってmicroSDカードを直接パソコンに繋げてみる
内蔵型の小型カメラではない場合、microSDカードを小型カメラから取り外して、カードリーダーなどを使用してパソコンに繋げてください。小型カメラによってはカードリーダー機能が無い商品があります。
パソコンでの再生方法は基本的に説明書に記載していますので説明書をご確認ください。
・再生ソフトを確認する
Windowsの標準再生ソフトでは正常に映像を再生できないことがあります。フリーソフトの「GOMプレイヤー」「VLCメディアプレイヤー」をインストールして再生してみましょう。※Macでは再生できませんのでご注意ください。
また、撮影時間が短すぎる場合や、撮影が止まる前の最後の映像は上手くファイルを生成しきれず再生できないことがあります。撮影をする時は時間に余裕を持って撮影をしましょう。
もしくは小型カメラ本体の充電残量が足りない場合にもノイズが入ることがあります。一度しっかりと充電を行ってから撮影をしてみましょう。なお、映像がぼやけている場合はレンズ部分に保護フィルムが貼られている可能性がありますので一度確認してみてください。
・電源が切れていないか確認する
microSDカードのエラーや充電不足により、次の操作を行う前に、電源が切れてしまうことがあります。
説明書を確認しながら、操作ランプの挙動をしっかりとチェックして電源が切れていないかどうかを確認しましょう。※microSDカードのエラー、充電不足については冒頭の項目をご確認ください。
また誤操作で電源が入っている、撮影していると思っていても電源が入っていない事もあります。その場合はこちらもランプの状態等をしっかり確認し、最初から操作をやり直しましょう。
・操作はゆっくりと確実に行う
小型カメラはひとつの操作が本体に反映されるまで約2~3秒かかります。次の操作を行う時は本体の操作ランプの状態をよく確認してから、約2~3秒、もっと安全に行う場合は、約10秒程間隔を開けてください。特に電源オン後の起動は時間がかかる機種が多いです。ランプが先についてもまだ起動中で操作を受け付けない事があるので注意しましょう。
なお、急いで操作したりならないからといって、何度も操作を繰り返したりすると本体のフリーズや故障の原因になります。
・充電を確認する
小型カメラの充電が不足していると、Wi-Fiが不安定になって機能が正常に使えない場合があります。特にWi-Fi機能は通常の撮影よりも電力を消費するので、充電不足の影響を受けやすくなっています。おかしいなと思ったら、充電を十分行ってからもう一度接続を確認しましょう。
充電については共通の対処法にある充電に関する項目をご確認ください。
・電源が切れていないか確認する
きちんと電源が入っているか、Wi-Fiの接続状態になっているかを確認してください。
microSDカードのエラーや充電不足により、次の操作を行う前に電源が勝手にオフになってしまう事があります。動作ランプで小型カメラの状況をよく確認しましょう。※商品によってはWi-Fi接続専用の動作ランプがありますので、説明書や動作ランプを確認しながら接続をお試しください。
・Wi-Fiオンオフスイッチ、モードを確認する
商品によってはWi-Fi用のオンオフスイッチがあったり、Wi-Fiを使用する為にはWi-Fiモードに移行する操作が必要な機種があります。スイッチがオフになっていないか、Wi-Fiモードにしているかを説明書を参考にしつつしっかりと確認しましょう。
・アプリのアクセス権限を許可にしているか確認する
Wi-Fi機能で使用するアプリをインストールして起動したときに、アプリから写真やマイク、位置情報などへのアクセスを許可するかどうかのポップアップが表示されますが、ここで全てのポップアップを許可もしくはOKにしないと、正常にスマホと接続することができません。アプリを使用する際はのアプリから求められた全てのポップアッは必ず許可もしくはOKにしてください。
もし誤ってインストール後に拒否にしてしまった場合は、アプリをインストールし直すか、スマホ本体の設定画面からアプリのアクセス許可をオンにしてください。
・スマホにセキュリティアプリが入っていないか確認してください
もしスマホにセキュリティアプリ(マカフィー、ノートンなど)が入っている場合、小型カメラのWi-Fiがブロックされたりアプリの使用を拒否されて正常にスマホに接続できないことがあります。
セキュリティアプリはオフにするか、可能であればアンインストールしてから使うことをおすすめします。※設定方法はセキュリティアプリの運営元などにご確認ください。
・近距離での接続をお試しください
小型カメラのWi-Fi機能はスマホとの距離をできるだけ近づけて接続をお試しください。見通し約5m~10mなら接続できるとされていますが、環境(遮蔽物がある、他のネットワークが多い、小型カメラの充電残量など)によって接続できるかどうかが大きく変わりますので、可能な限り近距離で使うことをおすすめします。
特に初回の接続時は距離が離れていると失敗しやすいので、なるべく隣同士に置くぐらいの感覚で接続操作を行いましょう。