警棒は護身用品の中でもかなり人気が高く、一般の方でも所持や使用が可能な製品が多く販売されています。
しかし、いざ購入してみたものの
「正しい出し方がわからない」「しまう時に上手く戻らない」
といった声も多く、タイプごとの構造や操作方法を正しく理解していないことで、正しく使う事ができずに破損や事故に繋がるケースも少なくありません。
本記事では、代表的な警棒の3つのタイプ「フリクションロック式」「オートロック式(ボタン式)」「ジャンプ式」について、初心者が押さえるべき伸ばし方・しまい方・取り扱い上の注意点をそれぞれ詳しく解説します。
フリクションロック式
オートロック式(ボタン式)
ジャンプ式
警棒を使いこなすには練習あるのみ!
あとがき
フリクションロックは、警棒を素早く振り出すことでシャフトが自動的にロックされる構造です。
腕全体で力任せに振ると手からすっぽ抜けたり、振り抜けずに中途半端な伸び方なり、ロックされずに戻ってしまうことがあるため、手首のスナップをしっかりと利かせて振ってください。
先端部分をコンクリートなどの固い床に垂直に叩きつけます。この際、斜めに無理な力が加わるとシャフトが曲がって戻らなくなる可能性があるため注意してください。
また、フローリングなどの場合床が抜けてしまう可能性があるため、コンクリートの地面などの硬い床・場所で戻してください。その際に警棒が傷つく場合があります。傷をつけたくない場合はタオルや新聞紙を重ねて敷いてから叩きつけをすると傷がつきづらいです。
多くの方が想像するTHE・警棒がフリクション式です。
出す時は振り抜き、戻す時は地面に叩きつけると聞くと使いにくそうだと感じる方がいるようですが、コツを掴めばオートロック式よりも素早く伸縮できるため、護身という目的には非常に合っていたりします。値段が安い警棒のほとんどがフリクション式なのでビギナー向けでもあります。
オートロック式は、グリップのお尻部分にあるボタンを押しながらシャフトを手で引き出す警棒です。
振る必要はなく、落ち着いて操作すれば誰でも一定のスピードで展開できます。ボタンを押しながら軽くひっぱり、「パチン」と言ったら引き出し完了です。
シャフトを縮める際は、ボタンを押したまま、もう一方の手でシャフトを回転させつつ押し戻します。
その際に「回転+押し戻し」動作がポイントで、機構上、まっすぐ押し込むだけではうまく収納できない事があります。実はオートロック式は出すよりも戻す方が難しかったりします。
出す際も戻す際もボタンを使うため、スマートに警棒を使いたい人、力を使わずに簡単に伸縮したい人に人気です。
フリクション式よりも警棒がガタつきやすいですが、これはオートロック式特有の仕様です。また、オートロック式はロックに力をあまり必要としない為、女性の方にもオススメです。伸縮共通で無理な力で出したり戻したりしようとするとボタンのロック機構が壊れてしまう可能性がある点に注意してください。
ジャンプ式はオートロックの一種で、ボタンを押すとスプリングの力でシャフトが勢いよく飛び出す仕組みです。ボタンを押した瞬間、すぐに展開されるため、驚くほどの速さで使用態勢に入れます。
ただし、周囲に人やガラス・精密機器があると、跳ね出たシャフトが当たって破損や怪我につながることがあるため、周りをよく確認してから使ってください。
商品によりますが、フリクション式、オートロック式のどちらかの戻し方と同じことがほとんどです。
出す方が勢いよく飛び出ますが、戻すときは勢いで閉じる構造ではないため、片手で無理に操作せず、両手で丁寧に押し戻しましょう。
ボタンひとつでシャフトが出てくるなんともかっこいい警棒です。
警棒の展開速度は最も早く、いざという時にすぐに対応することができます。ただ、フリクション式、オートロック式と比べて極端に警棒の種類が少ないのが難点です。また、ジャンプ警棒は護身グッズとしてだけでなく、ドラマや演劇関係の小物としてやコスプレイヤーの方などにも人気です。
警棒を上手く伸縮できるようにはとにかく練習してみて、振り出しの感覚、コツを掴んでいくことが重要です。
他の護身商品(催涙スプレーやスタンガンなど)と、警棒の大きな違いは、練習で使ってもほとんど劣化・摩耗しないという事です。
催涙スプレーは一度でも使ってしまうと周りに辛味成分の液体が充満してしまうため試用は絶対NG、スタンガンは機械なので動作チェックが必要ですが、やりすぎると故障のリスクが高まります。
その点警棒はシンプルに言うと、頑丈な金属棒なので、無理やり力を入れてしまったなどでなければ、経年劣化以外で壊れることはほとんどありません。自分がしっくりくるまで練習し放題です。
ですので、警棒はとにかく出し戻しから構えまで、自分がいざという時に素早く使えそうだと思うまでしっかりと練習をしてみてください。
練習しているうちにスマートに警棒を使えるようになるはずです!
警棒の操作方法は一見シンプルに思えるかもしれませんが、実際には各タイプに特有のクセや注意点が存在します。 緊急時に確実かつ安全に使えるようにするには、事前にタイプ別の操作を練習し、自分に合ったものを見極めることが不可欠です。特に初心者の方は、誤った方法で出し入れすることで製品が破損したり、自身や周囲を危険にさらす可能性もあります。
警棒の使い方は「知識」と「実践」の両面からしっかりと備えるようにしましょう。
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