アキバガレージ

超小型カメラ研究室

超小型カメラ研究室

序文

昨今はインターネットの革新、ひいては情報社会発達の影響を受け、小型カメラが多くの人々に知られるようになった。しかし、有名になり、需要が増えれば、供給が増え、粗悪な機種も増えるというのがこの世の常である。特に問題視されているのが、商品写真を加工してあたかも小さく見せた誇大宣伝ならぬ誇小宣伝だ。これは消費者を騙さんとする悪質極まりない行為であり、断じて許してはいけない。
そこで今回は我々超小型カメラ研究室が、「小型カメラ専門店:アキバガレージ」において「超小型カメラ」と称する機種について徹底的に調査した。全ては小型カメラの未来のために―…。

index

定義
File No.001/ABC-HYO-C
File No.002/M-954
研究結果

定義

調査報告の前に我々超小型カメラ研究室における超小型カメラの定義を示すこととする。
まず初めに、超小型カメラと聞くとスパイ映画で見る豆粒にも満たない数ミリ大の物を思い浮かべる者が多いが、実際の所、あれはまさにスパイ映画の中だけの話である。つまり現実、少なくとも民間レベルでは存在しない。現実にあのような極小の小型カメラがあっても、電池はおろか、カメラ機能を搭載する事さえできないだろう。

さて、具体的な定義だが、超小型カメラ研究室では、超小型カメラを原則「3辺(幅×長さ×厚み)の合計が約105mm以内」と定義する。
この数値は某大手通販サイトの小型カメラを参考にした。また。超小型カメラ研究室創立から現在までの数万人にも及ぶ偉大な会員達が小さいと感じやすかった小型カメラのサイズに基づいている。

File No.001/ABC-HYO-C
1.基本データ

No.001 ABC-HYO-Cはアキバカムオリジナルのトイデジ型カメラだ。一般的にトイデジ型と呼ばれるサイコロ状の形ではない、なんとも独特で形容しがたい機種だ。あえて何かに例えるなら、「ひょうたん型」だろうか。
寸法は約50×40×15mmと我々が定義する3辺合計105mm以内をクリアしている「超小型」だ。しかし、商品写真、数値のみでは実際の大きさが分かりかねるため、次項にてサイズを検証する。

2.実証

2-1.計測結果

実際に商品を計測した結果、仕様記載の通り約50(高さ)×40(幅)×15mm(厚み)だった。
また、大きさの比較として私が愛用しているライターを並べた。その結果、高さはライターの3分の2程度、幅は1.6倍程度だった。「アキバカム史上最小」と謳っているだけあり、かなり小さい部類の小型カメラと言える。これならどこにでも設置しやすいだろう。

2-2.レンズ位置

レンズは本体の側面、15mmの厚み部分に位置している。小型カメラにとって隠せる部分が大きいことは大きなメリットである。カメラとはレンズが被写体に向いていれば良い。すなわちレンズさえ遮られなければ他の部分は隠れても構わないということだ。
「バレない」を徹底したい小型カメラにとって、15mmのレンズ部分さえ出しておけば良いのは、非常に隠しやすく、扱いやすい。

2-3.特記事項

超小型カメラ実証とは直接的に関係しないが、ABC-HYO-Cの操作スイッチはスライド式だ。
原則、小型カメラは音も文字も発さない、かつボタンの数が少ない。そのためボタンを押している内に、操作状況が分からなくなるといったトラブルを時折目にしてきた。しかしスライド式のスイッチであれば、一度スライドするだけで好きな操作をすることができ。操作状況も一目で分かる。地味なように見えて実は非常に大きなメリットだ。

3.報告

検証の結果、ABC-HYO-Cは記載表記の通り、約50×40×15mmの超小型カメラだった。
この機種をより超小型としているのは、その寸法もさることながら、何と言っても側面部にレンズがあることだろう。本棚やラック、デスク、レジなどのわずかな隙間さえあれば設置でき、場所も取らないのは、まさに超小型カメラにふさわしい。
また、操作難易度が低く、非常に簡単である嬉しいポイントつきだ。ABC-HYO-Cは「超小型」でありながら「超簡単」でもある小型カメラと結論付ける。

File No.002/M-954
1.基本データ

No.002 M-954はスパイダーズXのボタン型カメラだ。レンズ部分がボタンのような形状になっており、本体を含めた寸法を見ても3辺合計は約83mm。No.001よりさらに小型となっている。
分類はボタン型だが、寸法通りであればボタンとして衣類に装着しなくても様々な場所に設置することができるだろう。この点を踏まえた上で、次項でM-954のサイズを検証する。

2.実証

2-1.計測結果

実際に商品を計測した結果、仕様記載の通り約30(幅)×32(高さ)×21mm(厚み)だった。
この厚みの寸法表記には驚かざるを得ない。M-954はボタンとして衣服に装着する仕様上、レンズ部分が若干出っ張っているが、その出っ張りを含めて厚みが約2mmなのだ。本体部分のみであれば1.5mmの程度になる。幅も高さ、厚みが上手く小さくまとまっている。これでカメラとして機能するのだから驚きだ。これはまぎれもなく超小型カメラと言えよう。

2-2.レンズ位置

レンズはボタン部分の中央にある。レンズ穴があまりに小さく肉眼ではじっくり見ないと分からない。レンズ位置的な側面で見れば、No.001 ABC-HYO-Cは横置きだったのに対して、M-954は縦置きになる。つまり、何も工夫せず普通に置くのであればABC-HYO-Cの方が見える面積が少なく隠蔽性が高いということになる。
しかし、M-954はレンズ部が出っ張っているのだ。衣服に装着する、ティッシュボックスなどにレンズ部に合う穴を開けるなど何らかの工夫を施した場合、M-954の隠蔽性が高くなるだろう。

2-3.特記事項

M-954には外部電源機能が搭載されている。外部電源機能とは、コンセントやモバイルバッテリーなどの外部の電源から電力を供給し、バッテリーの時間制限に左右されることなく使用できる機能だ。なおかつM-954は256GBまでのmicroSDカードに対応している。メーカーによると、M-954で約256GB使用時の動画保存時間は約20時間になる。
これだけ小さい機種でありながら長時間の録画に対応できるのは、まさに特筆すべき点だ。

3.報告

検証の結果、M-954は記載表記の通り、約30×32×21mmの超小型カメラだった。
ボタン(レンズ)部だけで言えば約12mm程度。そのまま置いて使うのも良いが、各自の工夫次第で本体部を隠すことさえできれば、実質約12mmの小型カメラということになる。
また、小型カメラはサイズが小さい超小型の場合、どうしてもバッテリーの稼働時間を犠牲にしなければいけないが、M-954は電源次第で長時間の撮影が可能なのは重ねて素晴らしい。我々はM-954を、弱点を上手く補いつつ隠蔽性を極限まで求めた、超小型カメラと結論付ける。

研究結果

今回は小型カメラ2機種を実寸、レンズ位置、特記事項の点から超小型カメラか否か検証した。
「小さい」「超小型」の定義は人によって異なるが、数多の小型カメラを見てきた我々はこの2機種を超小型カメラと認定する。
小型カメラは寸法の数字ではイメージしきれないサイズ感や設置方法、工夫がある。ぜひ小型カメラ研究室会員の諸君にはこの検証結果を参照し、今後の小型カメラライフに活かしていただきたい。